にちなんオーガニックビレッジ宣言

更新日:2026年03月26日

 

日南町は自然と調和した環境配慮型の有機農業を推進します

中国山地のど真ん中に位置する日南町は、山あいの自然を活かした小規模な自給的農業が受け継がれてきた地域です。

江戸時代から米づくりや畑作、牛との共生といった“自然と調和する暮らし”が続き、昭和期は伝統の米づくりに加え、トマトやキャベツなど冷涼な気候を活かした野菜の栽培が導入されました。

平成に入ると、H12(2000)年に有機質多投・減農薬生産への転換を推奨する「ゆうきまんまん構想」を策定し、同年度末より推進大会を毎年開催。H21(2009)年からは、全国に先駆けた担い手育成策として「農林業研修生制度」を開始。翌H22(2010)年は、町内農業の振興と再生を図る「日南町の農業の将来ビジョン」を策定しました。

令和になった2020年、日南町は地元生産組合、自然環境のNPO法人と3者協定を結んで従来の循環型農業をさらに昇華させました。この協定がオーガニックビレッジ宣言の原点となりました。

2023年度からは、オーガニックビレッジのモデル事業に着手して官民組織「にちなんオーガニックビレッジ推進プロジェクト」を設立。翌2024年、鳥取県内初となる「オーガニックビレッジ宣言」を行いました。

 


● 日南町の農業の特徴

 

日較差による美味しい農産物


日較差(1日の昼夜の温度差)が大きい環境を利用して、伝統のコメ、ブランド品の日南トマトなど、美味しい農産物が育ちます。

 

環境への配慮


一級河川日野川源流のまち日南町。平成期より有機・減農薬農業を展開してきました。農家の働き方の未来を求めるスマート農業も駆使して、次世代へ持続可能な農業を継承します。

 

園小中の食農授業


町内の生産者は、農業体験を通じて「食」を生み出す過程を学ぶ食農授業に協力しています。子どもたちは、自然と食べ物への感謝の気持ちを育んでいます。

 

2020年

農業データ

農家率 農業人口比率

食料自給率

カロリーベース

日南町 36.4% 16.9% 286%*
全国平均 5.8% 1.1% 37% 

日南町の農業をデータで見ると、農家率(総農家数÷総世帯数)・農業人口比率(農業就業人口÷総人口)ともに全国平均よりもかなり高く、農業を主要産業とするまちということがわかります。

食料自給力も極めて高く、米だけで286%という数値は全国有数の食料供給力を持つまちと考えられます。

*日南町の食料自給率は出荷量・出荷額が判明している米のみで算出

データ出典:農林業センサス、国勢調査、農水省地域食料自給率計算シート

 


 

とっとり にちなん オーガニックビレッジ宣言


鳥取県日南町は、過疎、少子・高齢化に立ち向かう創造的過疎の自治体として、中山間地域のモデルを創るまちづくりに挑戦しています。

中山間地域の価値が見直されてくる時代において、食料安全保障、農産物を作り続けられる環境整備、農業所得の向上など、将来にわたって持続可能となる農業・農村の在り方を模索しています。 
これまでの農業に加え、農業振興の選択肢の一つに新たに有機も位置づけ、生産から加工・流通・消費まで農業者が有機農業に取り組みやすい環境整備を進めるとともに、地産地消にこだわった有機給食をはじめとする食育・食農活動のほか、地域内での資源循環を促進するなど、中山間地域の資源である自然と調和した環境配慮型の有機農業を推進していくことを宣言いたします。

令和6年4月22日  鳥取県日南町長  中村英明

 

 

 

オーガニックビレッジとは

国が推進する「みどりの食料システム戦略」に基づき、有機農業の生産から消費まで一貫して地域ぐるみで取り組む市町村のことです。農業者だけでなく、事業者や地域住民も連携して持続可能な農業と地域振興を実現する取組が該当します。

有機農業拡大に向けて日南町は、企業と連携したスマート農業などで生産性を高め、教育現場での収穫体験や給食利用などで消費活用します。

 

広報にちなん掲載記事
 

日南町の取組

 

【日南小学校のオーガニック給食】公式Facebook 2025年12月8日投稿

8日、日南小学校で「有機農業の日」にあわせ、オーガニックビレッジ宣言の取り組みの一環として、“オーガニック給食”が振舞われました。

小学校を訪れた有機ニンジン生産者・坪倉さんは、児童達に有機ニンジンの魅力を紹介しました。

子どもたちは「なぜ有機栽培を始めたのか」「日南町の野菜はなぜおいしいのか」「どんな思いで育てているのか」などを坪倉さんに質問。

坪倉さんからは「体や環境に優しい無農薬の野菜を届けたい」「有機ニンジンは糖度が高いのでジュースにするのもおすすめ」と話し、子どもたちも頷きながら真剣に聞いていました。

坪倉さんのお話しに続いて、野菜ソムリエの長島さんからも「寒暖差で美味しい野菜が育つのはもちろんですが、日南町の農家さんが試行錯誤しながら大切に育てているからこそ、味わいがさらに深くなるんです。」といったお話があり、こども達は興味深そうに聞き入っていました。

この日の給食は「日南の特別栽培米ごはん」「有機ニンジンの豆乳シチュー」「低農薬キャベツのフレンチサラダ」など、地元産の食材を生かした特別献立が提供されました。

“どんな人が、どんな思いで育てているのか”を知ることで、普段の給食がもっと身近で温かいものに感じられたのではないでしょうか。

“食を通して地域のことを知り、思いを受け取る”そんな豊かな時間になりました。

今後は、有機栽培の品目をさらに増やしながら、オーガニック給食の機会も少しずつ広げていきたいと考えています。

 
【アイガモロボ® 日南町で実証から実装へ!】公式Facebook 2025年5月22日投稿

昨年から、日南町の農家さんたちと一緒に、アイガモロボ®の実証に取り組んできました🌱

今年も、5月20日に町内の水田で実証実験が開始されました。

アイガモロボ®は、田んぼの中を自動で動き回って、雑草を抑えたり水をかき混ぜたりと、

本物のアイガモのように、お米づくりをお手伝いしてくれるロボットです🦆✨

農薬や資材に頼りすぎずにすむうえ、作業の負担もぐっと軽くしてくれるので、農家さんにもやさしい存在です◎

今年は進化版「IGAM2」が商品化され、作業効率もさらにアップ!

地域ぐるみで取り組む有機農業「オーガニックビレッジ」と一緒に、いよいよ実装フェーズへ🌾

秋には、みなさんの食卓においしいお米を届けられますように🍚✨

 
【園児の収穫体験】公式Facebook 2024年11月6日投稿

11月6日、オーガニックにんじんを栽培している坪倉さんの畑で、にちなん十色の園児たちが収穫体験を行いました🥕

坪倉さんに、にんじんの抜き方を教えてもらうと、園児たちはにんじんのもとへ!

にんじんの葉ではなくて雑草だったり、葉っぱだけしか抜けなかったり、、

やってみて初めて知ったことがたくさん!

そして、30分もしないうちに立派なにんじんがたくさん集まりました。

収穫したにんじんは、こども園の給食で提供されるとのことです。

今回の体験を通して、食への興味関心に繋ると同時に野菜を作ってくれる農家さんへ感謝の気持ちも芽生えてほしいなぁ、、、と思いながら眺めていました。

最後に、生産者の坪倉さんのおすすめメニューは、"にんじんしりしり”だそうです。

甘くておいしいので、サラダにぴったりだそうです(^_-)

 
【アイガモロボット入水式】公式Facebook 2024年5月9日投稿

有機農業の産地づくりに取り組んでいる日南町。
国内大手メーカーの井関農機などと手を組み、製品化に向けての実証実験の一環として、鳥取県で初めて新型アイガモロボットの''入水式’’を「ファーム白谷(しろいたに)」の田んぼで5月7日(火曜日)に行いました。
アイガモが水田の草を食べて行う《アイガモ農法》をヒントに開発されたアイガモロボット。アイガモロボットは、ソーラーパネルが搭載され太陽光発電で得られる電力で稼働します。
スクリューで水を濁らせることで太陽の光を遮り水田の雑草の成長を抑えてくれます。除草剤を使わなくなるので、米農家にとっては作業の軽減をしながら付加価値の高いお米作りができます。
生産者の小竹等さんも、田んぼの中で動くアイガモロボットを見ながら期待に胸を膨らましていました。
アイガモロボットは、「ファーム白谷(しろいたに)」の他に「ノータス研究所」で5月21日から、「エコファームHOSOYA」で5月54日から実証が始まります。

 
【BLOF理論による土壌づくり研修会】公式Facebook 2024年1月10日投稿

にちなんオーガニックビレッジ(有機の産地づくり)プロジェクトの取り組みとして、1月10日、BLOF理論(Bio Logical Farming:生態系調和型農業理論)による土壌づくりの研修会を開催しました。

日南町では、令和5年度から3年間にわたって、国のみどりの食料システム戦略に基づくオーガニックビレッジ(有機の産地づくり)の取り組みを進めています。

5月のプロジェクトキックオフミーティングを皮切りに、町内の複数の実証圃場において水稲(有機米)と有機野菜(有機にんじん)の作付け実証を行なっています。

農機具メーカー等の支援を得ながら、日南町の農業の選択肢の一つとして、有機農業による所得向上、後継者の育成など、生産から加工、販売・流通まで一貫した取り組みを行なっていきます。

1月10日には、BLOF理論による野菜を中心とした農作物の栽培方法の研修会を行いました。

翌月2月にも水稲を中心としたBLOF理論の研修会を開催します。

町内農業者の皆さんに¨有機農業¨が新たな選択肢となるよう、引き続き取り組んでいきます。

 
広報にちなん掲載記事