日南町通学路交通安全プログラムの策定について

■プログラムの目的

平成24年、全国で登下校中の児童生徒が死傷する交通事故が相次いで発生したことから、文部科学省より都道府県教育委員会に対して「通学路の安全確保について（依頼）」がありました。また、同年5月には、全ての公立小学校等の通学路の点検及び学校、警察、道路管理者の連携による危険箇所への緊急合同点検の実施、安全対策の検討・実施による通学路の交通安全確保の徹底を図る旨の依頼がありました。
これらを受け、本町では、平成24年8月に小・中学校の通学路において、関係諸機関と連携した緊急合同点検を実施し、各危険箇所の対策について検討し、安全対策を講じてきたところです。
さらに、引き続き通学路の安全確保に向けた取り組みを行うため、このたび、関係機関の連携体制を構築し、「日南町通学路交通安全プログラム］を策定いたしました。
今後は、本プログラムに基づき、関係機関との連携により専門的知見も踏まえながら、通学路における効果的・効率的な交通安全対策の検討・実施をすすめ、児童生徒が安全に通学できるように、通学路の安全確保を図ってまいります。

■プログラムの推進体制

小・中学校、町教育委員会、町、県、国、道路管理者、警察等の関係機関が連携を図りながら、交通安全対策を着実に推進するために、以下をメンバーとする「日南町通学路安全対策推進会議」を設置しています。
本プログラムは、この会議で議論し策定したものです。

■取組方針［通学路安全確保のためのPDCAサイクル］

1．基本的な考え方
〇通学路の安全を確保するために、緊急合同点検後も町内通学路の危険箇所の把握に努め、継続的に合同点検を行います。
〇通学路の安全確保対策後の効果把握も検証し、対策の改善・充実を図ります。
〇これらの取り組みを、PDCAサイクルとして繰り返し実施し、通学路の安全性の向上を図っていきます。

2．合同点検の実施

（1）危険箇所の把握

小・中学校において、地域の実情に合わせて教職員、児童生徒、PTA役員、保護者による通学路の調査等を行い、現状を把握します。

（2）対策実施箇所の検討
調査の結果から、合同点検が必要である箇所、改善が必要である箇所を整理し、合同点検に向けた課題の共有を行います。

（3）合同点検の実施内容
ア 実施回数・時期
毎年1回、実施時期は7～8月を基本とします。

イ 点検の内容
通学路としての危険度、対応の必要性を現場で確認し、対応案の検討を行います。

ウ 点検の体制
「日南町通学路安全対策推進会議」のメンバーを基本とします。

3．対策の検討
合同点検の結果から明らかになった対策必要箇所について、歩道の設置や道路の拡幅等のハード対策及び交通規制や交通安全教育等のソフト対策の具体的な内容を検討します。
また、長期的な対策が必要な箇所においては、暫定的な対応も含め、計画的に対策が講じられるように検討を加えていきます。

4．対策の実施
対策の実施にあたっては、対策が円滑に進むよう教育委員会、学校、関係部署が連携を図りながら進めます。
また、保護者や地元の理解や協力を得ながら、これまでの対策状況や危険の状況などを鑑み、計画的に対策を実施します。

5．対策効果の把握
合同点検に基づく対策実施後の箇所等について、実際に期待した効果が上がっているのか、また、児童生徒が安全になったと感じているのか等を確認するために、学校関係者、児童生徒、保護者等への聴き取りやアンケートなどの調査を適宜行い、対策実施前後の効果を把握します。

6．対策の改善・充実
対策実施後も、合同点検や効果把握の結果を踏まえて、対策内容の改善・充実を図ります。

■対策箇所一覧表・箇所図の公表

合同点検による点検結果や対策内容については、関係機関において情報・認識共有するために、「対策一覧表」及び「対策箇所図」を作成し、学校等へ通知するとともに、必要な情報をホームページ等で公表することとします。 

■令和2年度新規危険箇所

■令和3年度対策箇所

■令和4年度対策箇所  

■令和5年度対策箇所