最優秀賞:CITA(鳥取大学)

更新日:2021年05月24日

講評

本提案作品は、旧木下家を「古民家水族館ラボ(仮称:オッサンシャイン水族館)」、つまりオオサンショウウオの展示を中心とした淡水魚の水族館に活用するという大胆な提案です。平面計画においては、来訪者と職員・研究員の動線が綿密に計画され、その動線の要所要所に大小の水槽が立体的に計画されています。スケッチパースでは、古民家の風情を残す建具と水槽が組み合わされ展示される様子が柔らかく楽しげに描かれています。時が止まったような静かで落ち着いた古民家の空間の中に、淡水魚たちやそれを見る来訪者の動きが生まれ、空間に生き物の息吹が追加されることで再生していく様子に、提案者の豊かな発想力を感じさせる作品であり、審査員全員が非常に高く評価した作品でした。