優秀デザイン賞:中倉徹紀・Satavee Kijsanayotin・廣野智史(東京都中央区)
講評
本提案作品は、旧木下家を「日南町の木育をブランディングし、日本全国・世界へ発信するためのオーベルジュ(宿泊施設を備えた高級レストラン)」とするべく、大胆に全面改修する提案です。この提案及びイメージ図の見所は、主屋中心部に設置された「クラフトジンの蒸留装置」と、ガラス張りとされた長屋門の外観デザインです。まさにこの場所でしか味わえないと思える飲み物、食事、宿泊設備、眺望が演出されており、このような演出や空間デザインであれば、全国から阿毘縁地区に多くの方が足を運ばれ、コアなファン層が形作られると共に、過ごす様子や魅力がインターネット上の投稿サイトなどを通じて広く周知されていくと思われました。平面計画は事業経過と合わせた段階的な改修範囲が示されており、家具配置や開口部の位置も詳細に検討されていることが分かるものでした。以上のような魅力ある提案内容と優れた空間デザインの両面が高く評価されました。
更新日:2021年05月24日