林業成長産業化地域創出モデル事業
日南町の林業を取り巻く現状
鳥取県の西南端に位置する日南町は、古くから「たたら製鉄」により雇用と所得を確保し、森の恵みを享受しながら、ひとつの時代を築きあげました。「たたら炭」として、その化学変化を司る重要な役割を果たす用材のナラ、クヌギなどの雑木は、町内の天然林から豊富に供給されていました。
その後、安価な洋鉄にシェアを奪われ、「たたら製鉄」は途絶えましたが、戦後、町内の天然林伐採跡地には、スギ、ヒノキなどが植林され、山林の6割を占める人工林となりました。
現在、それらの多くが伐期を迎え、間伐材中心に成される約10万立方メートルの搬出は多くの雇用を生み、鳥取県の年間素材生産量の約1/3を占めるに至りました。
しかしながら、人口の流出は止まらず、高齢化率も50%を超え、子々孫々へと受け継がれてきた山林の荒廃も散見することとなり、町の主要産業である林業の再編は、猶予のない状況となっています。
日南町の林業成長産業化地域創出モデル事業
平成29年(2017年)に「林業成長産業化地域」に選定された本町では、『使い切る』木材活用事業と日南町版林業担い手育成事業を柱に、以下の7つの重点プロジェクトに着手しています。
1.不在村地主等山林集約化事業
2.ICT技術を活用した循環型林業確立事業
3.FSC材・FSC製品流通拡大事業
4.森林カスケード新マテリアル開発事業
5.木造公共施設等整備事業
6.林業アカデミー整備事業
7.200年の森等木育整備事
2021年02月17日
林業成長産業化地域構想 (PDFファイル: 432.6KB)
更新日:2024年04月05日