令和2年度鳥取大学・日南町連携事業報告会を開催しました
2021年3月1日、鳥取大学・日南町ワーキンググループは、令和2年度鳥取大学・日南町連携事業報告会を開催しました。この報告会は、今年度実施した連携事業について、日南町民の皆さまへ広く知っていただくためのもので、主会場の日南町役場には20名の住民の皆様が、オンライン配信会場には16名が参加しました。
はじめに、座長の日置教授(農学部)は、「連携事業の目指すべき方向性は、連携事業を通した意欲的な取り組みを行うことによって、交流人口の拡大、地球環境問題、新型コロナウイルス感染症の拡大などの様々な社会問題を乗り越えて持続可能な社会を作っていくことである」と挨拶。続いて中村町長から「新型コロナウイルスの影響によって変わる地域価値の再定義とICT化の推進を図りながら、持続可能なまちづくりを推進していきたい」と挨拶されました。
次に、「1.日南町をフィールドとして行う地域学習」「2.日南町の環境資源に関する調査・報告」「3.中山間地域の課題解決に関する連携協定の取組み」と題して、大きく3つの事例に分けて報告がありました。どの報告においても、日南町ならではの取組みを実施しており、日南町がフィールドだからこそ取り組める先進事例でありました。
報告会の最後には、鳥取大学の藪田副学長(地域連携担当)から、「報告された内容は日南町と鳥取大学において長年にわたる連携の積み重ねの上に立っており、積み重ねがあってこそ未来に向けた次なるステップボードとなると確信している。地域の皆さんにこうした事業を広く知っていただき、様々な提案をしていただき、産官学の知恵と人材を活かしながら他の模範となる地域へ向けてともに歩みを進めていきたい。」と挨拶されました。
新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、地方の価値が高まっている中で、30年先を行く自治体である日南町のあらゆる事業がモデルとなるチャンスであり、今後ともいろんな形で外に向けて発信していきたいと思っています。
報告会で取り上げた内容は以下の通りです。
1.日南町をフィールドとして行う地域学習
「とっとり暮らし早期体験学習」
(報告者)鳥取大学 地域価値創造研究教育機構 教授 清水克彦
「地方創生政策体験学習」
(報告者)鳥取大学 工学部 助教 長曽我部まどか
2.日南町の環境資源に関する調査・報告
「日通共生の森10周年記念事業-共生の森WEB生態系図鑑-」
(報告者)鳥取大学大学院連合農学研究科・生態工学研究室 高木 康平
「エコツーリズム振興のための福万来におけるゲンジボタルの生態調査」
(報告者)鳥取大学農学部 生態工学研究室 葉狩 怜也
3.中山間地域における課題解決及びSDGs推進に関する連携協定
「日南町ショートタイムワーク」
(報告者)ソフトバンク株式会社 CSR部長 高際 均
鳥取大学 農学部 講師 木原 奈穂子
更新日:2024年04月10日